⽔⽣⽣物を閉鎖循環システムで飼育する際、飼育する⽔⽣⽣物の代謝により排出されたアンモニア態窒素の処理が課題となる。アンモニア態窒素は、⿂に対して悪影響を及ぼし、悪臭の原因となる為、除去が必要である。除去のためには、硝化細菌、脱窒菌を利⽤した好気的環境の硝化槽と嫌気的環境の脱窒槽を設ける⽅法が⼀般的である。しかし、特に脱窒槽の設置に当たっては

  1. 嫌気的環境構築の困難性
  2. 硫化⽔素発⽣リスクへの危惧
  3. 脱窒菌への餌(炭素源)供給制御の難しさ

等の課題から、事業への活⽤がほとんどされていなかった。

これらの課題解決のために、研究者は多孔質セルロースを担体を用いた間欠ろ過により好気的脱窒を実現、簡易かつ⼩型の⿂介類飼育⽤の⽔処理装置を開発した。

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