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研究者DB更新状況

東京海洋大学研究者DBの更新情報(過去60日間)です。
 團重樹(2024-10-09)
 松本 隆志(2024-09-26)
 黒瀬光一(2024-09-26)

氏名

石崎松一郎 

読み

ISHIZAKI, Shoichiro

役職

教授

TEL・FAX

E−mail

ishizak〇kaiyodai.ac.jp 〇を@に書き換えてご利用ください。
*研究者への技術相談等は、「海の相談室」をご利用ください。

ホームページ

http://www.Laboratory-mbfb-303.ac

所属部門

食品生産科学部門

担当科目

(学部):資源利用化学、生物化学Ⅱ、水産海洋概論Ⅰ、海洋生命科学概論、食品生産科学入門実験、フレッシュマンセミナー(食品)、化学実験、食品生産学実習、食品化学基礎実験、食品化学実験、食品生産システム調査資源利用化学

(大学院):生体物質解析学、

キーワード

魚肉タンパク質、ゲル化、cDNAクローニング、ヒトデ・サポニン、魚種判別、水圏生物糖鎖、魚貝類アレルギー、生理活性物質、バイオミメティクス、甲殻類の色素発現、交雑フグ、魚貝類の免疫機構

研究テーマ・活動内容

1.ヒトデの有効利用に関する研究
現在,ヒトデは全く利用価値のないものとして焼却処分されているのが現状ですが,実はヒトデにはサポニンという物質があり,このサポニンが抗菌性や高コレステロール活性を示すことがわかりました。そこで,ヒトデの有効利用を目的に,サポニンの諸性状の解明に取り組んでいる。
2.魚肉タンパク質の変性とゲル化に関する研究
簡単に言えば,かまぼこが出来るときにタンパク質レベルでどのような変化が具体的に起こり,またどのようにすれば良いかまぼこが出来るのかをタンパク質構造から解明する研究です。遺伝子工学的手法を用いて,一次構造レベルでのタンパク質のアミノ酸置換を行ない,ゲル形成機能部位の同定を行なっている。
3.魚類筋肉ミオシン軽鎖の構造と遺伝子特性に関する研究
ミオシンの低分子サブユニットである軽鎖には分子量における魚種特異性が認められます。
このミオシン軽鎖の特異性を遺伝子レベルで解明する。
4.分子生物学的手法を用いた水産加工食品の鑑定法の確立に関する研究
最近,DNAを用いた魚種判別が盛んに行なわれるようになってきました。しかし,まだその技術は確立していません。現在フグ種を中心に有毒・有害魚類の鑑定をPCR増幅やRFLPなどの手法を用いて行なっている。
5.海洋天然物資源からの医薬品開発,特に制ガン薬物質の探索
海洋資源にはまだ明らかにされていない様々な物質が存在します。この研究では,海洋資源から特に制ガン剤物質の探索を行なっている。
6.魚貝類主要アレルゲンのcDNAクローニングと一次構造比較
魚類主要アレルゲンとして古くから有名なパルブアルブミンをターゲットとして,各種魚類パルブアルブミンのcDNAクローニングを行ない,魚種間における一次構造を比較している。
7.沖縄産ソデイカの利用加工
沖縄県ではソデイカの漁獲量が全国1位ですが,その新規有効利用法を開発すべく,冷凍すり身化試験や皮コラーゲンの性状を調べている。
8.国産アナゴの品質評価
国産アナゴの中で最も品質が良いと言われている広島産アナゴの品質評価を行ない,その秘密に迫る。

SDGsと関係する研究テーマ

水産未利用および廃棄物の新規機能性食品素材への応用

研究と関係するSDGs項目

自己アピール

技術相談対応分野

共同研究の希望課題

科研費等研究テーマ

・魚貝類アレルゲンに関する分子生物学的基盤研究(分担)(文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(B))(2005-2006)
・魚貝類アレルゲンに関する分子生物学的基盤研究(分担)(東京海洋大学学内公募型予算 基盤研究(B))(2004)
・インドネシア産輸入魚貝類およびその加工品の原料判別に関する共同研究(東京海洋大学海洋科学部学術研 究奨励基金 海外学術研究(Ⅳ種−ア))(2004)
・ソデイカ皮コラーゲンの性状解明とその機能(沖縄県ソデイカ特産化対策事業)(2004)
・ソデイカ冷凍すり身の技術開発(沖縄県ソデイカ特産化対策事業)(2004)
・沖縄産ソデイカ筋肉の加工特性に関する研究(水産庁高品質水産加工品技術開発事業)(2003)
・魚類血合筋ミオシン軽鎖の一次構造特性と機能発現(文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(C)(2))(2003-2004)
・魚貝類アレルゲンに関する分子生物学的研究および低減化への応用(分担)(文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(A)(2))(2002-2004)
・有毒・有害魚類判別法の開発(分担)(東京水産大学学内プロジェクト経費)(2001)
・食肉及び魚肉加工品の種判別に関する国際会議(東京水産大学創立百周年記念学術研究奨励基金(国際研究 集会Ⅳ種-2-1海外開催))(2000)
・魚類筋肉ミオシン軽鎖の一次構造特性と食品機能発現に関する研究(文部科学省科学研究費補助金 奨励研 究(A))(2000-2001)
・分子生物学的手法を用いた水産食品の鑑定法の確立に関するプロジェクト(東京水産大学学内教育研究改  革・改善プロジェクト経費)(1998)
・水産練り製品の品質改良を目指した魚肉タンパク質のゲル形成機能部位の同定とその利用(分担)(文部省 科学研究費補助金 基盤研究(A)(1))(1998-2000)
・魚肉ゲル形成の発現におけるミオシン軽鎖サブユニットの役割に関する研究(文部省科学研究費補助金 奨 励研究(A))(1998-1999)
・魚類筋肉アクトミオシンATPア−ゼの加温による活性化機構の解明(文部省科学研究費補助金 奨励研究   (A))(1995)

講演テーマ

1)水産加工食品の現状と最新技術
2)かまぼこの科学
3)水圏未利用資源の有効利用
4)水産食品の魚種判定はどこまで可能か?
5)海洋生物の不思議、水産物の不思議

特記事項


氏名

石崎松一郎 

読み

ISHIZAKI, Shoichiro

役職

教授

所属部門

食品生産科学部門

学歴

1987年3月 東京水産大学食品工学科卒業
1989年3月 東京水産大学大学院修士課程水産学研究科食品生産学専攻修了
1991年3月 東京水産大学大学院博士後期課程 中途退学

経歴

1991-1992 農林水産省水産大学校製造学科助手
 食品ゲルの弾性発現機構に関する研究
 骨格無機成分の環境化学的・食品化学的特性に関する研究
1993-
 魚類筋肉タンパク質の変性とゲル形成に関する食品加工学的および遺伝子工学的研究
 魚類筋肉ミオシンの構造と機能に関する分子生物学的研究
 海洋天然物資源からの医薬品開発に関する研究(特にヒトデ・サポニンの薬理作用に関する研究)
 分子生物学的手法を用いた水産加工食品の鑑定法の確立に関する研究
 魚貝類主要アレルゲンに関する分子生物学的研究

1997年度日本水産学会賞奨励賞受賞 「魚肉の加熱ゲル形成に関する研究」

学位

博士(水産学)(東京水産大学 1994年)

学位論文

魚筋肉タンパク質のゲル化におよぼす変性処理効果に関する加工学的研究

所属学会と役職など

日本水産学会正会員(編集委員会幹事(1999年度〜2000年度),出版委員会幹事(2002年度〜),
水産学教育推進委員会幹事(2003年度〜2004年度),企画広報委員(2001年度〜),
第5回世界水産会議国内支援委員(2005年度〜))。日本食品科学工学会正会員。
日本生化学会正会員。日本生物物理学会正会員。日本食品保蔵科学会正会員。

社会活動

文部科学省サイエンス・ボランティア(1996年〜)。
国際協力事業団(JICA)研修講師(「漁獲物処理コース」講師(1999年度〜2001年度),
「水産食品品質保証コース」(1999年度〜2003年度),
国別研修トリニダッド・トバコ「漁獲物処理」コース講師(2003年度))。
高等学校食品技能検定全国会議講師(2001年度〜)。

受賞歴等

1997年度日本水産学会賞奨励賞受賞 「魚肉の加熱ゲル形成に関する研究」


氏名

石崎松一郎 

読み

ISHIZAKI, Shoichiro

役職

教授

所属部門

食品生産科学部門

主要論文

1.Y. Hamada, H. Tanaka, A. Sato, S. Ishizaki, Y. Nagashima, and K.Shiomi:Expression and evaluation of IgE-binding capacity of recombinant Pacific mackerel parvalbumin.Allergol. Int.,
53: 271-278(2004).
2.臼井一茂,石崎松一郎,渡辺悦生:クロカジキ筋肉の塩漬処理に伴う肉質の変化とスクロースの影響.日本食品科学工学会誌,51: 339-345(2004).
3.Y. Hamada, H. Tanaka, S. Ishizaki, M. Ishida, Y. Nagashima, and K.Shiomi:Purification, reactivity with IgE, and cDNA cloning of parvalbumin as the major allergen of mackerels.Food Chem. Toxicol.,41: 1149-1156(2003).
4.S. Ishizaki, Y. Masuda, M. Tanaka, S. Watabe:Cloning and sequencing of cDNA for fish slow skeletal muscle myosin light chain.Fisheries Sci.,68: Suppl. II, 1611-1612(2002).
5.S. Ishizaki, Y. Masuda, M. Tanaka, S. Watabe:Structure and function of fish fast skeletal muscle myosin light chains.Fisheries Sci.,68: Suppl. II, 1499-1502(2002).
6.S. Benjakul, W. Visessanguan, S. Ishizaki, and M. Tanaka:Differences in gelation characteristics of actomyosin from two species of bigeye snapper, Priacanthus tayenus and Priacanthus macracanthus.J. Food Sci.,66: 1311-1318(2001).

著書

1.Authenticity of Species in Meat and Seafood Products (Eds. by R.I.P. Martin and C.G. Soleto)(共著)「cDNA Cloning and Characterization of Fish Fast Skeletal Muscle Myosin Light Chains」Association 「International Congress an Authenticity of Species in Meat and Seafood Products」,2003年
2.食料の百科事典(五十嵐 脩,一島英治,大賀圭治,小林彰夫,田島 眞,田村真八郎,中村 良編)(共著)「水産練り製品」丸善,2001年
3.Seafood in Health and Nutrition (Ed. By F. Shahidi) (共著)「Chapter 18. New technologies for fish meat gel-type products in Japan」ScienceTech Publishing Company,2000年
4.水産食品の事典(竹内昌昭,藤井建夫,山澤正勝編)(共著)「4.4練り製品加工」朝倉書店,2000年
5.Nutritional and Functional Properties of Squid and Cuttlefish (Eds. by M.Okuzumi and T.Fujii)(共著)「Chapter 7,Changes in squid properties due to processing (7.1 Surimi)」National Cooperative Association of Squid Processors,2000年
6.イカの栄養・機能成分(奥積昌世・藤井建夫編著)(共著)「7章 加工によるイカの成分変化,7.1すり身」成山堂書店,2000年
7.魚介類の鮮度と加工・貯蔵(渡邊悦生編)(共著)「10.身近な食品の製造」成山堂書店,1995年
8.水産科学英語(Ⅰ.製造・化学篇)(鈴木喜隆・小沢昭弥編)(共著)JECサービス,1992年


氏名

石崎松一郎 

読み

ISHIZAKI, Shoichiro

役職

教授

所属部門

食品生産科学部門

研究室紹介

海の中には微生物から海藻、魚介類、そして海洋哺乳動物まで様々の形態の生物が共存しています。私たち人類はこれらの多くを貴重な食糧資源として利用していますが、薬や研究用試薬としても利用しています。
生体物質化学は海洋生物を食資源としてだけではなく、生化学資源として幅広く利用するため、海洋生物がもついろいろな生体成分について、それがどんなものか、どのような性質や特徴をもっているのか、どのようにして働いているのかを調べ、その物質や機能を取り出し、または応用して私たちの生活に役立てることを目指しています。

卒研希望者等へのメッセージ

受験生へのメッセージ


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