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研究者総覧
教員総覧トップページ研究者DB更新状況
東京海洋大学研究者DBの更新情報(過去60日間)です。
團重樹(2024-10-09)
松本 隆志(2024-09-26)
黒瀬光一(2024-09-26)
中村玄
NAKAMURA,Gen
准教授
03-5463-0815
gnakam1アットkaiyodai.ac.jp
*研究者への技術相談等は、「海の相談室」をご利用ください。
http://www2.kaiyodai.ac.jp/~gnakam1/index.html
海洋環境科学部門
鯨類海産哺乳類学(分担)、海洋資源生態学(分担)
大型鯨類・ヒゲクジラ類・骨格
鯨類は我々と同じ哺乳類でありながら、進化の過程で海洋への進出し、現在では完全に水棲適応しています。陸上から水中へと、極めて異なる生活環境に適応するため、体の構造を大きく変化させ、陸上哺乳類と比較すると体の構造は極めて特殊といえます。
生物の形には必ず何ならかの意味があり、形からその生き物の生態(生きざま)を明らかにすることを目的に研究をおこなっています。主要研究対象のナガスクジラ科鯨類は史上最大の動物であるシロナガスクジラをはじめ8種類ほどが属しています。ナガスクジラ科鯨類では体の特徴は極めてよく似ていますが、体の大きさや餌の種類などは多様です。
私はナガスクジラ科鯨類最小種であるミンククジラの骨格形態を中心に、基礎的情報の拡充をし、それらをシロナガスクジラなどの多種と比較をすることで、鯨類の分化過程の解明や、鯨類がなぜこれほどまでに巨大化したのかという謎に迫りたいと考えております。
世界的にみても博物館等で収蔵されているヒゲクジラ亜目に属する鯨類の骨格標本は少なく、研究をおこなううえでは十分とは言えません。私は日本が実施している鯨類捕獲調査においてサンプリングさせて頂くことで、100個体を超える標本のデータを取ることができました(これまでの研究は多くても十数個体程度を対象にしたものでした)。これらのデータを基に、これまで人類が知りえなかった鯨類の基礎生物学的情報の充実を図ってゆきたいと考えております。
平成28年度(2016年度)科研費 若手研究(B)「日本沿岸域におけるミンククジラ系群構造解明にむけた基礎研究」
平成28-31年度
平成29年度(2017年度)一般財団法人守谷育英会研究助成「ミンククジラの形態学的基礎研究~特に亜種・系群間の違いについて~」平成29-31年度
中村玄
NAKAMURA,Gen
准教授
海洋環境科学部門
2003年3月 星野学園 川越東高等学校 卒業
2003年4月 東京水産大学(現東京海洋大学) 水産学部 資源育成学科 入学
2007年3月 東京海洋大学 水産学部 資源育成学科 卒業
2009年3月 東京海洋大学 博士前期課程 海洋環境保全学専攻 修了
2012年3月 東京海洋大学 博士後期課程 応用環境システム学専攻 修了
博士(海洋科学) 取得
2012年4月 東京海洋大学 海洋科学系 博士研究員
2013年11月 東京海洋大学 海洋科学系 博士研究員 退職
2013年12月 東京海洋大学 若手研究員
2014年3月 東京海洋大学 若手研究員 退職
2014年4月 一般財団法人 日本鯨類研究所 研究員
2014年10月 一般財団法人 日本鯨類研究所 研究員 退職
2014年11月より 東京海洋大学 海洋環境学部門 海洋生物学講座 鯨類学研究室 テニュアトラック助教
博士(海洋科学)
北太平洋産ミンククジラ頭骨に関する基礎的研究およびミンククジラCladeの骨学的比較分析
日本哺乳類学会(2010年11月-現在)
日本動物学会(2012年4月-現在)
日仏海洋学会(2012年7月-現在)
水産海洋学会 (2015年12月-現在)
2013年1月Arctic Frontiers(国際学会)において"Outstanding Poster Presentation Award"受賞
受賞対象:ミンククジラの頭骨形態に関する研究 (著者:Nakamura, G., Fujise, Y., Kishiro, T., Maeda, H. and Kato, H.)
2017年3月日仏海洋学会において「2017年度日仏海洋学会論文賞」受賞
受賞対象:Nakamura, G., Takahashi, M., Hirose, A., Hayashi, R., Fujise, Y., Miyakawa, N., Inoue, S. and Kato, H. 2016. Presence of an interparietal bone and morphological variation in the vertex of the skull in North Pacific common minke whale. La mer 54: 1-10.
中村玄
NAKAMURA,Gen
准教授
海洋環境科学部門
1. Nakamura, G., Kato, H. and Fujise, Y. (2012) Relative growth of the skull of the common minke whale Balaenoptera acutorostrata from the North Pacific in comparison to other Balaenoptera species. Mammal Study 37: 105-112.
2. 井上聡子,木白俊哉,藤瀬良弘,中村玄,加藤秀弘 (2013) 北太平洋産ミンククジラの精巣における季節的変化. 水産学会誌80(20):185-190.
3. Nakamura, G., Zenitani, R. and Kato, H. (2013) Relative skull growth of the sperm whale, Physeter macrocephalus, with a note of sexual dimorphism. Mammal Study 38: 177-186.
4. 中村玄,堀成夫,加藤秀弘 (2013) 萩博物館所蔵ナガスクジラ科鯨類頭骨標本の種同定. 萩博物館調査研究報告8:1-9.
5. 中村玄,加藤秀弘 (2014) 日本沿岸域に近年(1990-2005年)出現したコククジラEschrichtius robustusの骨学的特徴,特に頭骨形状から見た北太平洋西部系群と東部系群交流の可能性. 哺乳類科学54(1): 73-88.
6. Nakamura, G., Kadowaki, I., Nagatsuka, S., Fujise, Y., Kishiro, T. and Kato, H. (2014) Variation in a color pattern of white patch on the flippers of North Pacific common minke whales: Potential application for their interoceanic difference. La mer 52(3):31-47.
7. Nakamura, G. and Kato, H. (2014) Developmental Changes in the Skull Morphology of Common Minke Whales Balaenoptera acutorostrata. Journal of Morphology 275:1113–1121.
8. Hirose, A., Nakamura, G. and Kato, H. (2015) Some aspects on an asymmetry of nasal bones in toothed whales. Mammal Study 40: 101-108.
9. Miyakawa, N., Kishiro,T., Fujise, Y., Nakamura, G. and Kato, H. (2016) Sexual difference of pelvic bone shape of the North Pacific common minke whales (Balaenoptera acutorostrata). Open Journal of Animal Sciences 6:131-136.
10. Nakamura, G., Takahashi, M., Hirose, A., Hayashi, R., Fujise, Y., Miyakawa, N., Inoue, S. and Kato, H. (2016) Presence of an interparietal bone and morphological variation in the vertex of the skull in North Pacific common minke whale. La mer 54 (1): 1-10.
11. Nakamura, G., Kadowaki, I., Nagatsuka, S., Hayashi, R., Kanda, N., Goto, M., Pastene, L.A. and Kato, H. (2016) White patch on the fore-flipper of common minke whale, as a potential morphological index to identify stocks. Open Journal of Animal Sciences 6: 116-122.
12. Bando,T., Nakamura, G., Fujise, Y. and Kato, H. (2017) Developmental changes in the morphology of western North Pacific Bryde’s whales (Balaenoptera edeni). Open Journal of Animal Sciences 7: 344-355.
13. Arai,K., Nakamura, G., Maeda, Y., Katsumata, E., Katsumata, H., Taya, K. and Kato, H. (2017) Growth and reproductive activity of a captive female harbour porpoise (Phocoena phocoena) from Japanese water. Open Journal of Animal Sciences 7: 305-314.
14. Nakamura, G., Katsumata, H., Kim, Y., Akagi, M., Hirose, A., Arai, K. and Kato, H. (2017) Matching of the gray whales of off Sakhalin and the Pacific coast of Japan, with a note on the stranding at Wadaura, Japan in March, 2016. Open Journal of Animal Sciences 7:168-178.
15. 小川奈津子,吉田英可,中村玄,加藤秀弘 (2017) 伊勢湾・三河湾におけるスナメリの個体数と分布. 水産海洋研究 81(1):29-35.
16. Kobayashi, N., Okabe, H., Kawazu, I., Higashi, N., Kato, K., Miyahara, H., Nakamura, G., Kato, H. and Uchida, S. (2017) Distribution and Local movement of humpback whales in Okinawan waters depend on sex and reproductive status. Zoological Science 34(1):58-63.
1. 加藤秀弘,中村玄,服部薫 鯨類海産哺乳類学〔第三版] 生物研究社 160 pp.
2. 加藤秀弘,中村玄 水産海洋ハンドブック(第3版) 生物研究社 662 pp.
3. 加藤秀弘,荒井一利,中村玄,内田詮三,堤太一,宮川尚子,高橋萌,福本愛子,荒井一利,佐伯宏美.編者:加藤秀弘,荒井一利,中村玄,内田詮三 鳥羽山鯨類コレクション~東京海洋大学所蔵鯨類骨格標本の概要~ 生物研究社 199 pp.
4. 中村玄 他133名,編者:上田恵介,岡ノ谷一夫,坂上孝之,辻和希,友永雅己,中島定彦,長谷川寿一,松島俊也 濾過摂食 行動生物学辞典.東京化学同人.637 pp.
5. 加藤秀弘、中村玄 鯨類海産哺乳類学 第二版 生物研究社 117 pp.
中村玄
NAKAMURA,Gen
准教授
海洋環境科学部門
研究者情報の更新については、別途ご案内いたします。