震災発生以降,食品の貯蔵・品質保持技術への関心が高まっている.当研究室では災害時の備蓄という概念に加え,食品製造時における地球環境への負荷の抑制及び食に対する新たな付加価値の提供を目指して,脱水シートおよび通電加熱を用いたシーフードのロングライフ化技術を提案する.脱水シートは,塩蔵や乾燥など,従来の手法とは異なった水分コントロールによる食品の貯蔵技術であり,生鮮食品の品質の変性を抑えることが可能である.また通電加熱は,レトルトをはじめとした従来の加熱殺菌技術と比較して,環境への負荷が少なく,従来の手法に匹敵する品質の製品が製造可能である.このような,一貫した食品の貯蔵性向上をテーマとした研究は,今後の食糧事情に大きく貢献するものであるといえる.

ポスタータイトル 環境負荷低減および防災対応型シーフードのロングライフ化

ポスタータイトル 環境負荷低減および防災対応型シーフードのロングライフ化